2歳半の娘を持つ親から、こんな質問がありました。
「2歳半の娘が、何に対しても「イヤ!」と言うようになり、親の言うことを聞いてくれません。朝の忙しい時にも、娘はまだできないこともやりたいと言うので時間がかかってしまい、親もイライラしてしまいます。つい「いい加減にしなさい!」などと、きつく怒ってしまうのですが、そうするとさらに娘の「イヤ!」が強くなります。親として、どうしたらいいのでしょうか?」
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2歳のイヤイヤ期は、こどもの「反抗期」です。
赤ちゃんからだいぶ成長して、自我が芽生えてきた証拠です。自己主張が強くなり、何でも自分の力でできると錯覚して、いろいろなことを自分でやりたがります。親から見たら危ないことや、こどもには難しいことであっても、こどもにはそれが分からないので、親と同じようにやりたがります。
これはこどもが親のようになりたくてしている行動で、同時にこどもは「どこまでなら大丈夫かな?」と、親がどこまで許容してくれるのかを確かめています。
イヤイヤ期のこどもに対しては、親は「困った」と感じやすいものです。しかし、親がただ「ダメ」、「いけない」、「やめなさい」と否定だけすると、こどもは自分のことが全部否定されて、親から自分が嫌われてしまったように感じるので、大泣きしたりさらに駄々をこねたりするものです。
「何でもママ(パパ)のようにしたいんだね。でもまだ2歳だから危ないのよ。もっと大きくなったら手伝ってね」など、こどもの気持ちは認めつつ、「今は無理だよ」という理由を説明しながら、しつけをしていきましょう。
「しつけ」とは、こどもに社会のルールを教えたり、こどもが自分の衝動や感情をコントロールできるように育てたり、自立するための力や方法を教えていくことなのです。