環境の変化の時期は期待と不安が混在する

4月、5月は様々な変化に適応するための時期です。

 

特に子どもたちにとってはそれが大きくこころを揺さぶります。

 

例えば、

 

保育園や幼稚園に入園する子の場合、それまでは家でママとずっと一緒だったところから、日中をママと離れた場所で他の大人や子どもたちと一緒に過ごすことになります。

 

自分を取り巻く生活環境、もっと大げさに言えば、自分の生きる世界がガラッと変わります。

 

小学生になる子どもの場合、新1年生はそれまでの保育園や幼稚園から小学校へと、とても大きな環境や生活習慣の変化を迎えます。

在学中の児童にとっても、学年が1つ上がり、クラスや担任の先生が替わるなど、嬉しい変化も寂しい変化もあるかもしれません。

 

このような変化の時期には、当然、気持ちが揺れやすくなります。

 

「幼稚園(小学校)ってどんなことろなんだろう」

「ママと離れて大丈夫かな」

「早くお兄ちゃん、お姉ちゃんになりたいな」

「早く新しい友達や先生と仲良くなりたいな」

「これからどんな新しい勉強ができるんだろう」

「あまり話したことない友達や知らない先生だし、大丈夫かな」

「難しい勉強についていけるかな」

等など…

 

新しい変化に対する期待と不安が入り乱れることがあるかもしれません。

 

そのような時には、気持ちの話をしっかりと聞いてくれる大人の存在が支えになります。

 

ママやパパも「うちの子は大丈夫かな?」、「ちゃんとやっていけるだろうか?」と、不安になる場合もあるかもしれません。

 

でも、親の不安は子どもにも伝わります。

 

ママやパパは、過度に不安になり過ぎず、子どもの側の気持ちを受け止めてあげ、励ましてあげられるだけのこころのゆとりを持つことが大切です。

 

本人の訴えに「そんなことないよ」と気持ちを否定するのではなく、

 

「どんなことが不安なの?新しい環境に入っていくのは確かに心配だよね。どうすればいいのか一緒に考えよう。学校から帰ってきたらどんな感じだったのか教えてね」と、

 

不安や心配な気持ちを受け止めつつ、背中を押してあげることが大切です。

 

子どもは、不安な気持ちを誰かに抱えてもらえたと思えると、安心するし、

安心すると自分の中の不安を自分でも抱えることができるようになります。

 

不安を抱えることができると、不安だけではなく、期待もあること、心配なことだけではなく、楽しいこともあることに気づけるようになっていきます。

 

そうやって変化の時期を乗り越える経験を積んでいくことで、子どもは自分の力を信じることができるようになっていきます。

 

環境の変化の時期は、子どもの気持ちをたくさん聞いてあげてください。

 

そして、親子で一緒に乗り切っていきましょう。